1970-07-01から1日間の記事一覧

七月

▽南側の障壁にすがるようにしてうちの庭がある。細長く、ひっそりとしている。わざわざこしらえた小さな池も、工場を奥に移すことで、通り路が狭い関係で、とりつぶしてしまった。可愛い金魚や鯉はそれぞれ知人に分けてあげたが、みんな丈夫でいることだろう…

七月

夢の果てありと思いしふつつかな いくつ丘越えゆくあたり目に浮べ 蚊が飛んでくるたのしみも齢と知り なだらかでなかった道に置くひとり ひとりゆくこの生きの間を知り給え 公害へ人間の名を呼びさまし 若さについてゆこうとする言い聞かし わが枕よごれの底…

三二八号(昭和四十五年7月号)

題字・斎藤昌三 「山彦」を読んで考えたこと 石原青龍刀 顎庵柳話(三) 田畑伯史 雑詠 大空 石曽根民郎 選 柳多留初篇輪講(八五) 句会報