1984-01-01から1年間の記事一覧

四九二号(昭和五十九年3月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎「一茶集」より 多田光 (1) 課題「表面」 岳明選 (7) 「夢」 竹内正直 (8) 川柳越後志拾遺(八) 西原亮 (9) 駒をつないだ坂上田村麻呂 江戸川柳研究小史(5) 阿達義雄 (13) 西原柳雨を…

二月

▽川柳忌ゆかりの大会だったと思うが、出席者の献句は川上三太郎さん、前田雀郎さんが順次詠んだ。会場で披講があったとき「君、ひとつ選をやれ」と雀郎さんの薦めがあって光栄に思った。 ▽大会が終わったら熱海一泊ということが決まっていて、一同賑やかに繰…

二月

世界地図むごい夢から脱けぬのも 雪だるま手も足も出ぬのがほんと 女帝雪に転びお手本をお見せする 人あやめ雪はサラサラ泣く果てに 広い世の中ちっぽけなあてこすり 悟り気のひとりで隙間風に逢い 骨肉の争いのど笛を絞る 物失くし星のまたたきなぜか迫り …

四九一号(昭和五十九年2月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎信濃雑俳書解題 矢羽勝幸 (十九)はいかい ひな言葉(一) 課題「鍬」 野村金吾選 (10) 「一生」 一ノ瀬春雄選 (10) 川柳人過去帳(三十五) 奥津啓一朗 (12) 江戸川柳研究小史(四) 阿達義…

一月

▽昨冬、手づくり郵便はがき展をやるから、何か変わったものがあったらと松本郵便局から出品をすすめられた。自慢に提示することは避けているが、ひとりだけ娯んでいるより、貧しいコレクトだが、丹精を凝めた人たちの作品を広く見ていただけたら、ご本人も納…

一月

本性がちらちら民意との絡み 拝む掌の公人私人の鳴り具合 いたわりは震度の点が入るとき 遠く近く老いを飾れと呼んでいて 似合わしく寝に立つ顔を失わず 溜息のいつか合わせて思いやり 老来のゆっくり急ぐ顔かたち 快食のあとのさもしいなれの果て 快眠の夢…

四九〇号(昭和五十九年1月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎川柳時評 盗句をめぐる問題点 東野大八 (1) 今戸の瓦師平八について 鈴木倉之助 (5) 川柳人過去帳(三十四) 奥津啓一朗 (8) 課題「歳末助け合い」 吉田伍堂選 (10) 「親子」 浅井由子選 (1…