1984-01-25 一月 月々の句 本性がちらちら民意との絡み 拝む掌の公人私人の鳴り具合 いたわりは震度の点が入るとき 遠く近く老いを飾れと呼んでいて 似合わしく寝に立つ顔を失わず 溜息のいつか合わせて思いやり 老来のゆっくり急ぐ顔かたち 快食のあとのさもしいなれの果て 快眠の夢の危うさ忘れぽく 快便のつとめて励むほんの芸