一月

   本性がちらちら民意との絡み


   拝む掌の公人私人の鳴り具合


   いたわりは震度の点が入るとき


   遠く近く老いを飾れと呼んでいて


   似合わしく寝に立つ顔を失わず


   溜息のいつか合わせて思いやり


   老来のゆっくり急ぐ顔かたち


   快食のあとのさもしいなれの果て


   快眠の夢の危うさ忘れぽく


   快便のつとめて励むほんの芸