1975-01-01から1年間の記事一覧

二月

△号数だけは三八三号だが、ページの方はどうも薄っぺらで、背文字はとても入りそうもない。そこへ行くと「川柳さっぽろ」「川柳番傘」「川柳ふぁうすと」「川柳塔」など堂々たるものだ。これらに匹敵するページを持つ僚誌もあるが、やはり厚さを考えて背文字…

二月

狂わしき世の爆破の体胸に数え 警備の隙を縫いかの妖しげないらだち ねらいあやまたざるがきびしいまわしき 姿なき刃研ぎすましかき消えるばかり 余燼くすぶるなかなおも勤める身 一瞬に修羅と化す残し去るか 音立ててくずれるというまのあたりに 片々たる無…

三八三号(昭和五十年2月号)

題字・斎藤昌三 え・いしぞねまさかつ 柄井八右衛門調べ書 東野大八 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(四十四) 【句会報】

一月

△家内の担当の「百趣」から道祖神のことで、ちょっと来てくれと言って来た。道祖神は道の守り神様で、松本地方には名もなき彫師が丹念にきざんだふるい石像が多数あることで知られているが、それに模した木像や石造りが頒布に供されている。 △行って見ると、…

一月

早く寝るすねたではない身をかばい 人件費数字のうえの見事な劇 苦労まだ続く寝息をわかつのか 敬遠をされた想いにくるまって 忍び足ならず不況見つめさせ 問題を提示傷つく人さらす 政治の手待たれぎすぎす振舞うよ 物見高さのなかにあるシラけた眸 生きて…

三八二号(昭和五十年1月号)

題字・斎藤昌三 え・いしぞねまさかつ酒器 内山一也 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(四十三) 【句会報】