1975-02-25 二月 月々の句 狂わしき世の爆破の体胸に数え 警備の隙を縫いかの妖しげないらだち ねらいあやまたざるがきびしいまわしき 姿なき刃研ぎすましかき消えるばかり 余燼くすぶるなかなおも勤める身 一瞬に修羅と化す残し去るか 音立ててくずれるというまのあたりに 片々たる無辜の民いまいためられ マンモスのかげに犠牲の名を読んで 通告の貼り合わせ字の乾いた意表