二月

   狂わしき世の爆破の体胸に数え


   警備の隙を縫いかの妖しげないらだち


   ねらいあやまたざるがきびしいまわしき


   姿なき刃研ぎすましかき消えるばかり


   余燼くすぶるなかなおも勤める身


   一瞬に修羅と化す残し去るか


   音立ててくずれるというまのあたりに


   片々たる無辜の民いまいためられ


   マンモスのかげに犠牲の名を読んで


   通告の貼り合わせ字の乾いた意表