2012-10-19 十月十九日 古川柳信濃めぐり365日 上田の小袖下じめは糸真田 (柳多留 一一六) 上田の小袖は上田縞を利かし、糸真田は真田紐のことだから、上田・真田との読み合わせであろう。 関ケ原合戦で西軍についた真田昌幸・幸村は処刑をまぬがれ、紀州高野山に近い九度山におちついた。ここで十余年の間、真田紐を織つて渡世したという。 しかし、これは平打ちの組みひもを真田紐というところから、そこで組みひもづくりをしただけとの説もある。 上田縞の小袖を着、その下に締めたのは真田紐、いずれも上田に縁があるという句。