2000-09-01 九・十月 月々の句 老い支度なかに昔を置いてある自分より若い年寄り何度もし置手紙狭い世間を広くするひと通り風が止んだと鴉バッサー老い坂に並んで待つか真っ赤なれ重からぬ身の一生を近付かせ冷えて来て来た小さな微笑みや老人の夢はさもしくあちら向く冷えて来た小さな微笑やや転げ笑い上手聞きもらさずに老い老儀