2000-03-01 三月 月々の句 ばらばらの道に別れのひとつあるどこにでもある話してまるくなり老人の思い出ながら瑞々し根っからの頑固ひとつを持ちながら誰のためとてもないうつけもの一生の衒い静かな街を得て気位の高さそこでは黙ってる月の掌が静かにのびる軽はずみしんみりと残り少なき言葉じり九十歳どこで澄ました顔をする