十二月

   ぬっと出る旭の機嫌まだ欲しい


   重い荷と軽い荷とゆく押し黙り


   露の世と更に昔のひとのぞく


   身の程を頭痛重ねて連れ立つか


   待っててねそう言いながら手を振って


   いくつかの総てにおくれとるまいぞ


   天然の美と人の美と連れ立って


   熟睡のそこまで知った夢がある


   重い荷のそこで識ったる仲なるぞ


   辛い日の笑顔舞台に整った