1999-05-01 五月 月々の句 すみずみに老いがきちんと揃ったよ 振出しに戻る小さな恩返し ひとりごと夜中のわれを拾い出す やせこけたおのれことごとくひらめき あしからずおのれひとりをふくらます 夜の闇教えてくれるそのはなし あやふやな紐の落ち度が火花する 力貸すほんとの面が浮かんだか 遅かりしと思えど憎しみから離れ たしなみの灯を消す紐は長くして