四月

   堪らなく心の襞を擽って


   ぼろぼろの神が出て見え仕舞いゆく


   それとなく馬に馴れ道草食べて


   誰だろう心の旅を撫ぜてくれ


   晩年の鐘のひたすら驕らない


   おどろおどろ濡れた言葉で耐え難く


   夢見てたその一枚を大事がる


   儲からぬ話で一緒に目が覚める


   大きい話と小さい話で仲が良し


   僕の話と俺の語りがすれちがい