十月

   あまつさえ頭目の言葉洗われ


   おんぼろになり澄ますそんな日と近い


   稲妻の何を聞かせる正直ものめ


   おもかげのやさしき過ぎし日と繋ぐ


   からくり人形静かな道はまだ続く


   旧跡のタブーどこを捺して見るか


   鉛筆の長さ余命を励まして


   神様も低い腰娑婆のあれこれ


   爺が浮くほどオンナの裸充分


   晩鐘を先に聞きとり誕生日