1998-07-01 七月 月々の句 熟成のかばかり夢のその中に 逞しく影ゆらせつつ不毛 曲筆の揮うあまりにも平和 飛んでゆく風がわらべ唄にこだわり 歯型さて悲話を除こうとはしない くずし文字いつか別れの歌覚え 齢の数次貯まるばかりで嬉しかろ 老いぼけの蛇足ゆるやか小世界 そこだけの狭い道すらむしかえし 青二才とびたつ順を狂わせず