1998-05-01 五月 月々の句 腰がほんとに痛くなる老いの諸肌 砂文字がいくつ願いの岸に着くか 年中昼寝誰何の声のとがめなく 鉛筆とナイフこだわり篤くする 筥が黙つて笑つた闇を従え リボン誇らしげに強弱を語り まといつく正義の肌の汗ばむか 月が遮るひとつの甘い言葉 黙つて帰りあたたまる大根汁 老木いつぽん誰にでも聞ける話と