1998-04-01 四月 月々の句 償いのいくつ数えてただに寝る 着る脱ぐの心覚えのひたすらに 死に遅れさてごもつとも無精髭 共有の愛の庁つぽたかが知れ ふるさとをめぐる愛憎のゆくえ 愛憎をもたせ故郷への溜め息 恬としてふるさと遠くうしろ向き 言葉遣いに一篇の情を尽くし 木訥に神馬の目の春を拾つた 太い眉明日をはさんで逃げ口上