1998-02-01 二月 月々の句 動と静斉しく競う長野五輪 長い言葉でくすぐられほんの芸 畏怖と悔い交差夢の中なる一瞬 ひとつふたつ老残のきびしさを拾う 一日のためにいただく安らぎよ 使い走りの夙に凛々しく安否に構え 思情にすわるばかりの打ちどころ 現実の揶揄で都会の鴉たち 効き薬ためらいもなく聞き澄まし 世界のスポーツの友と別れる夜の燦々