1997-12-01 十二月 月々の句 猿芸の巧者に澄ます軽い椅子生活のためにふるえる強さとは真相の裏むくむくと雲たしかめ業背負いふんどし如き余り持つ冷たい手自分ひとりを逃がすまじ高齢を尽くすまにまに左手右手恨みぴかぴか闘いは卸さない不行儀に鎮もり生きて底の底死後がついてくる高い山低い山血の波があたたかくなる背を揃し