1997-11-01 十一月 月々の句 貧しい思惑だってよかろう山が見ているぼんぼりの転寝そっと花火に叱られねんごろに声立てて棲む大きいぞ秘事かくし合い鷹揚の足掬い気の強い街で夢の譜が逃げた濡れ鴉干し鳥決め手のかくれんぼカップで眠る昵懇のなかにひそめ果油ちびり夜忘れねぐらこじんまり過去よそこまでも黙っていたくないか別の橋が気の毒そうに笑窪する