1997-09-01 九月 月々の句 丸かじり短篇のウィットが上がる老害のしこりなだめてお静かにいずれめぐる老いたおやかに独り言接点でかゆくてならぬ言葉たち興亡の軌跡黙って呼んでおこう百歳に遠く草臥れゆく吹き矢凡人の好さをにじませ水がうまい耳の上を抱いて鎮まる夜の私話打ってつけしんがりだからなお冴えて優劣を伏せると見せて進取の気