六月

忘れっぽく静かな月が黙ってる

気の利いた話でそっと座ろうか

人を識るひとを得る間のまばたかず

会談の用意生き身にひと鞭よ

こなれてく腹の動きの手厚くて

光景のいくつか励むプラス志向

誇らしき気運育てる外はない

不憫にも小さな行李居据わって

散発の試案うなずく鐘なのだ

ボス猿に選ばれ口車また回る