1997-05-01 五月 月々の句 よんどころないウエーブよ負けて越えて埋蔵の神秘世俗を洗いつつ延命の慈顔ひたすら慎しやあやふやにめぐる歳とのおつき合いしかめ面図られまいと月には見せるせめて生まれ変わりの彩をちりばめたかがちびりで酒徒たりと本意身の上の曖昧さ拾わせてばかり時の目覚めのもどかしくまた確か忘却の彼方に衒い恥を知れ