十二月

申しおくれ立つほどもなく闇が近づく

枯れた河やがて自分にこだわって

それとなくいたわりならばかく孵る

身だしなみ装う季を覚えさせ

老いは祿新調句帳延ばさんや

心得しエスプリ鈍く老い得たり

省察と緩急からめ老い糾す

簡略の奈辺が掴め老いたるぞ

流通の渦ただ眺め老い貰う

現実の壁にひと休みが出来る