十一月

コメントの緩急およそ刻を読み

十重二十重焚火景気の話上手

分限者と億の悪しきがまた並び

木の肌のどれも自分を剥き出して

道なれややがて男を磨かねば

寄せつつも波のたわごとだってある

向き合える美醜の和み許したる

引き算をしては歯がゆいくり返し

泣き落とし雪はさすがに降りかかり

男嫌い女嫌いをくぐらせた鳥居