1996-07-01 七月 月々の句 気弱さの頭脳を洗う世に習い警める言葉拾って一夜ふた夜老い同志小さきは旅いま掴み行き違い交わるまでの時を持し越えるみち痩せの気負いの見るまでに志半ばか深き渕とせん人間の声卓見に結ばせよいぎたなく二重奏してはばからず枯れてゆく具わればみじめさは消え年老いの叱られる業転び出て