1996-06-01 六月 月々の句 もののためしのかくばかり血のぬくさ平つたく寝くらべがいま始まったさにあらずひとのまことのゆれ合って凡人の安けさ拾う一呼吸いまわしき億のからくりぎっちらこすんなりと暮らしは違う踏ん張って通院の待つ人の靴揃う日も酒離れやむなき砦つくるがごと頭寒足熱老いに味方があったとさ 昨年賀寿を迎えた人へ 一足してさすが百寿の男前