六月

もののためしのかくばかり血のぬくさ

平つたく寝くらべがいま始まった

さにあらずひとのまことのゆれ合って

凡人の安けさ拾う一呼吸

いまわしき億のからくりぎっちらこ

すんなりと暮らしは違う踏ん張って

通院の待つ人の靴揃う日も

酒離れやむなき砦つくるがごと

頭寒足熱老いに味方があったとさ

  昨年賀寿を迎えた人へ
一足してさすが百寿の男前