二月

老いに勝つささやかながら見せ場とし

おそからで私淑のひとを胸に収め

出世街道借財だけが睨んでた

似顔絵は甘く気がねのないタッチ

おとめ座のまばたき春を呼びたがる

神戸学地震に自立の手を究め

たまさかに振る舞い酒の音ひそか

安かれと祈り斉しく吹雪する

吹雪やまず悲しくやさしく目の当たり

貰い泣き雪はさすがに降り鎮め