八月

注射針人をあやめて祈りありや

理を尽くす話で囀りがいっぱい

千載一隅かてて加えて身を整え

句三昧別れは今と決めないで

墓掃除心の底にまで届く

思い出し笑いに重ね健忘症

口開けて寝てる見事なのがれかた

しがらみにからむ小世話を惜しげなく

時☆に遅しや齢をかぞえてた

ぼろぼろになりすまし遠く眺める