1994-11-01 十一月 月々の句 体調の崩れまぎれの鶴の首朝の水一杯が待つ平常心びしょ濡れて音の風景罷り出る横笛の瞬時小太刀となる寓意しのび寄る老化さすがに気前よくもろもろのすがた窶して小じんまり裏漉しの珍味田舎をぬくませよ逃げ場かく許されし果て声を成す順応に怠りなくば添えて風弱まりの日に新たなりやすけきや