七月

津々浦々毒が回ってすまながる

検出の功過は待たれ毒の顔

うごめけばコツンとあたる真の闇

類を呼び合い奈落へのうた奏で

ありていに小さなおならおとしゆく

ぼろぼろに徹し晒せば落ちつくや

エネルギー星の衝突天晴れな

忍び泣き喚き泣き死はいつわらず

看取る手のことさらに織る心尽くし

晩年の墨痕更にものを思わせ