1994-04-01 四月 月々の句 収拾の逃げ場ひとつをさがす埒先を争う群に狎れ通り雨道草やいびき合わせて懇ろにさっぱりとして喜びに逢えていたここに来て耳聡からずそれも真顔果つべきを誰も見て来し夢として大勢でくぐる隘路の愛想よく願わしく衆愚のほてり孜々たるや追悼に加わりやがて日が昏れるおもかげを語る思いのまた濃くて