1994-03-01 三月 月々の句 人生の伴侶のやわらかい枕ひとあやめ人おとしいれ救いどこぞ隅々にゆきわたりたる慈愛いまもまやかしのおのれを飾る何を敷く官僚の壁に届く赤い夕陽か 姉逝く 二月二十六日 長男に先立たれ耐え日の流れ実家在る欣びをふとつぶやきし少女青春の過去のぼる白き思慕極まりし刹那の刻よわが胸に永別のかんばせここに世の重さ