九月

かかなべて戦雲払う祈りとし

繁栄と挫折どこかで語ってる

容れられぬ歯がゆさ墜ちてゆく雫

すんなりと落ち着くとこのひと呼吸

好日は遠くに切れているしじま

寝太郎が発心運の負を越える

公開の資産少な目に自戒とか

競合のうえで成り立つ柔と剛

台風一過されどくすぶる景況よ

清新とねじれのふたつ数えおく