六月

銃社会揺れる風とも心とも

先覚の明あり墨痕鮮やかに

したたかなやらせ紛々誰だろう

枯淡とのつながりにぶく俗な雨

いさぎよく老いとつき合い枕する

数ならぬ身の程ぼかすまでもなく

肩を落とし大人のお伽噺だつけ

気取らない風が帰巣を見てござる

束帯の古式に則りまさに悠久

提灯行列素朴の萌えに同じたる