五月

寡占の徒いずれ時代を捉えるか

もろく潰えることわりのすがたとし

駆け引きにからみ妥協の薄笑い

残侠の手枕やっと月も化粧

順応に語らば語れ性と老い

老若のいのちひとつにある錯誤

読み切りのお粗末生きて膝たたく

戻り橋どこですませた怒りとも

やわやわと今はの際の結び目は

禁煙にあらず意気地なし はたちより