1993-02-01 二月 月々の句 返す手のためらいもなく明るかりそれとなくおのれ出しきる惧れとし禽獣のやらせと違うわが痛み一命を保つ憐憫細い雨こだわりの欲しく一本橋渡る真に笑い真に泣くわざとひとりずつ生きて来て諸相の呻きだってあるしのび寄る弱まりいよよ寝を温め現実のひもじさゆえのしやれを言う手ごわくも鳴りを鎮める化粧水