一月

竹の園生そも馴れ染めの日を讃え

ひと風呂を加え世間がわかる気で

生きて夢のすべてにあらで何か拾う

いくさ憎しいけにえの身の老い給い

償いのおそきためらい史に刻む

甘辛の嗜好に遊ぶほんの贅

連れ添うたえにしとやらの昔ことば

粋談に伸び残肴の箸さばき

どの壷も空っぽ凡の名のほてり

老懶の頑是なき時許す