九月

生きかたが違う小なれば熟睡す

政界の腐敗朝顔ツンと咲く

内憂と外患更に怒鳴ってる

凡庸の及び難きを羽つくろい

入歯はずし草臥れ顔の闇なるぞ

天変地異生き長らえば殊更に

名乗り合う老いのすさびの同じくて

省察の澄む目が欲しく越えて来た

一生を飾るに遅き芽を育て

火の魂の真の救いの手を待つか