四月

温情を示すひと言怠らじ

埒外に触れ同病を篤くする

差し合える一期一会のきざみとや

念願の砦にいつか光る苔

真夜を覚めこなれゆくたしかな動き

ねぎらいの生きてくうえに日が暮れる

いつかくる潰えのうたのひとすじに

善処する大悟明るい陽となるか

ひたすらに語彙の貧しさと闘い

浪人君人生の点こそ生かし