1992-03-01 三月 月々の句 氷雪に粋のいざない高鳴るうた墨痕臨書の静思たりまつりごと相好を崩すゆとりか羞らいかいなせの肩へふわり豆しぼり動く画だ沙汰あってさびしがりやの冬帽子ここだけの話負い目はまだ軽く一管の笛究極を告げに佇つかく弱きなお強きこの世に見せる少な目に収まってゆくそのひごろ芸の秘のいくつ知るべき日を余し