一月

かすがいのひとつ消えゆく重さだね

生きるべく机辺のちりと供にある

男ありき怒涛の国にすべからく

若きらに青山ありの賦をからめ

大手ひろげさても終わりのなしとせず

老い易く小さるものの行く道や

頼られる身のつましさでいたい筈

恩情のいくつを負いて陽の明るさ

人を打つ感涙真の声聞くか

女さらに自存つらぬくこだまして