十二月

あやまちと悔いの同居で漕ぎ出そう

足と遊ぶ電気行火の夢芝居

その痛みほんの昼寝の容れものに

損な顔つき渋柿が黙って黙って

言葉より生まれる性根たり得るや

脆きもの脆きに徹しついばめる

打ち込める仕事一陣の根が深い

これも人生真実なもの横たえて

逝く年と馬齢ゆだねる一本道

門前に立つ僧雪が問いたいか