1991-10-01 十月 月々の句 望みあやす何はともあれ日傾きべからずと変体仮名のしかめ面身の程のかばかりの花もたれつつ濡れ行かば心打ちけん土の叫び若き死の弟覚めしあたらいくとせ朝露に額ずく墓の声あらば大新聞ヌードが渇く占有度 ひとり弔う 友ぞいま偲ぶ別れのあとやさき 学友出版祝い 傘寿越ゆさても歌集の磨き映え 信大出講了わる 老骨を撫ぜ深まさる道はたしか