1991-04-01 四月 月々の句 もう済んだ話でお辞儀して逃げぬ聞き捨てのほかなき些事のちくり刺す善き友を得てしがらみに弾じたく短気は損気如才なく鐘が鳴り挽回のてだてあばら骨は見せようこなれゆく腹の動きを繰る夜半結ばれしえにし語りに落ちてゆく角とれて老いの試練がどっこいしょ有終の矩りを越えず平らげる片っぽが残るさだめの私小説