三月

寝息安けく睦まじや生き合える

老いの稼ぎのつつましく淡かれや

箸使いその明るさを続けよう

辻褄がいい塩梅に煮えてきた

敵さまに男の裸だけ見せる

実力の組んだ脚から筋を書く

生き残るべく愚かさを外らさない

水っぽくビールが逃げてゆく負い目

ぐるり山すがた抱かれてるいのちあれ

膝元の交通戦争企業戦