一月

いい加減にせいと暗示はいましめる

他人顔して通ってのかるい鞭

浮き沈み人の愛想にくるまって

優しさはいいなこの世にいて享ける

識ることの深さここにも泉湧く

見飽きたと言わせるまでの業となる

ぬるま湯のわくら葉なれやねんごろに

うつし世に在るから抱けるいい記憶

打って出る気合いこもった明るさは

なかれ主義だけで終わらぬ根がついた