十一月

たまさかにおぼえめでたき日と逢おう

つぶやきか寝言か聞いたのは他人

弥次喜多と作者が筋で絡む宿

かがなべて揃い過ぎたる見事な負

稼ぎにも句にも及んで身の冥利

末枯れのもののことわり負いながら

旗立てて職場に急ぐ貌もある

行楽の群れ政令に準じいる

これも報道に違いない応え方

祝意襲う輩を洗う月はあるか