1990-10-01 十月 月々の句 生まれつき鶏冠の粋をここに蒐め妬まれた本気見事に柘榴熟れその齢にして遅すぎた間を生かし老いぼれに違いないけどいざやいざ腸ののたうつ物の言いたげに裸の王様の幻影で歩かない逆縁の道に寄り添う手すさびよよそにして日の丸国家力づけ大国の選り抜く技の鎧うとき金増えた減った我慢の後ろつき