七月

声明の未必の故意は誰が撃つ

サミットの呉越同舟沈まない

筆頭の首のすげ替え冷房下

あわよくば瞼に濡らす蛍の灯

根源を辿る小さきものの名は

ゲラ刷りの手づくりをこそふところに

うらぶれの風にもたれて呼ぶ声よ

変革のうようよおのれ失わず

心のゆくえ静かな夢か老いつづく

同感の至り老春お辞儀して