平成元年十二月

わが胸に滅びのうたを少しずつ

こなれゆく動きゆるやかなる目覚め

凡庸の肌のたるみを痛がって

子を遠く近くに派した気のもたれ

観ずれば男だらけの粉々と

子育てと亭主育てで終わらせず

その辺で知ったかぶりの手筈する

構造のいやらしさいま膨れ出す

危うさを振る舞って来たいどみ方

反乱は時を従えくすぶって