平成元年11月

わが町のたわわに富めるナナカマド

城近く旅人という打ち合わせ

うそ寒い話炬燵でキチンと聴く

為にする気負い明るいときだって

気がつくとないもの尽くしで性が合う

身に合ったしごき思い出だけはある

さりげなく鈍い頭を泣かせない

大に小に咎かばい合い振れ太鼓

集中審議たるみを拭い居る厚さ

送還の身の上重き別れ船